- 作者: ?久史麿,宮岡等,齊尾武郎,栗原千絵子
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2011/08/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
日本の自殺者数はこの10年間以上、毎年3万人以上という数字が発表されている。精神科医療だけで自殺を減らすことができるのであろうか?プライマリケア医やかかりつけ医の役割はなんであろうか?プライマリケアの段階で精神的なケアができれば、ふだん患者さんと付き合っている内科の先生が話を聞いてあげるだけで患者さんはすごく気持ちが楽になる。精神的な問題は、内科医の普通の診療が割と治療効果を持っているのでプライマリケア医の役割はとても大事である。プライマリケア医を受診する患者さんの10人に1人ぐらいは精神的な疾患でうつ病なり不安障害なりがあるといわれている。それゆえプライマリケアで身体症状を持つ患者さんを診察するときは心と身体もちゃんと両方聞くことが基本である。歯科医はどうしても口の中にばかり目が行きがちであるが、ほとんどの患者さんがメンタルな問題を抱えているといわれている現代において、歯科医も精神科領域の知識が必要であるということを改めて認識させられた。