顎関節症専門医のつぶやき(グリデン日記)

歯科医院(通称グリデン)からの顎関節症についての情報です。

日本顎関節学会学術運営委員会

本日は、神奈川歯科大学で、日本顎関節学会運営委員会が行われました。私(島田)は昨年より開業医の代表としてこの委員会に入ってます。
 来年の第28回日本顎関節学会は、愛知学院大学歯学部口腔外科・栗田賢一教授を大会長として2015年7月,4,5日に名古屋で行われます。今回は第20会口腔顔面痛学会と共催で「現代社会から求められる顎関節疾患・口腔顔面痛への対応」というテーマで開かれます。
 現在、欧米において顎関節症口腔顔面痛に関する情報は、目まぐるしく更新されています。その情報をいかに早く正確に会員の先生方へ伝えるかが学会の役割の一つです。また会員の先生方の知識のレベルアップも重要です。本日は委員会で学会のタイムスケジュールと内容について活発な討論がなされました。私(島田)の担当はイブニングセミナーです。少しでも多くの開業医の先生方が顎関節症の治療を同じレベルでできるよう、知識や手技をなるべく具体的に、すぐに診療に取り入れることができるようお教えするのがポイントとなります。今回は、スプリント療法という治療用装置を使った治療法とこの効果を高めるための患者さんへの指導法や訓練法の伝え方を行おうと考えプレゼンし、委員会で承認していただきました。後は早急に内容を煮詰め、講演者の先生を選び、来年の学会まで講演者の先生方とディスカッションを重ね、よりよいセミナーにしていくことになります。
 顎関節症で悩んでいる患者さんを少しでも多く救うため、よりよい学会になるよう考えていきたいと思います。