顎関節症専門医のつぶやき(グリデン日記)

歯科医院(通称グリデン)からの顎関節症についての情報です。

JAOS総合診療歯科医修得コース・顎関節症シリーズのセミナー受講者募集中です!

NPO法人 日本・アジア口腔保健支援機構(JAOS)認定・総合診療歯科医修得コースで講師として顎関節症シリーズのセミナーを行います!

顎関節症シリーズ 

第1回 治すための顎関節症入門ー理論・診断編ー 

              2021年4月11日(日) 受講者受付中 

第2回 治すための顎関節症入門ー治療編ー 2021年6月27日(日)

 

第1回 治すための顎関節症入門ー理論・診断編ー

講師:島田淳  

詳細・お問い合わせ・申し込み JAOS事務局

→ https://npo-jaos.org/seminar/jaos0411/

開催日時 

 2021年4月11日(日) 

  午前9時~11時 オンラインセミナー 

  午後11時~午後1時 会場にて、症例を交えたチェアーサイドで行い触診と顎関節病態診断、漢方的診察

主催 特定非営利活動法人日本・アジア口腔保健機構(JAOS)

開催場所

 オンライン午前9時~11時(定員50名) 会場参加:午前9時~13時(先着10名様) 

 場所:JR水道橋駅徒歩3分 日本歯科新聞社3F

参加対象

 歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科医療従事者全般、看護師、介護士の方

参加費用:オンライン受講費用(午前9~11時のみ):5,500円(税込み) 会場参加受講費用(午前9~13時):2,2000円(税込み)

内容:顎関節症を治すために理解するポイントは、顎関節症が一つの疾患ではなく、顎関節、咀嚼筋に関連したいくつかの病態を包括した診断名であり、顎関節症の発症、継続に心理社会的要因が関係しているケースも多いことです。つまり同じような症状でも、原因や症状を修飾しているリスク因子が異なること、同時に全身的な症状を訴えることがあることなど、患者個々に合わせた対応を考えることが重要となります。また、顎関節症は、腰、肩、膝などと同じ運動器疾患であり、顎関節の特殊性を踏まえ、運動器疾患への対応法を理解することが必要です。

前半のオンラインセミナーでは、治すための顎関節症の考え方、診査・検査、病態診断、そして治療戦略の立案法について臨床例を交え解説いたします。後半のセミナーでは、チェアーサイドで行う簡易検査法の実習と得られた情報をどのように生かし治療戦略を立案するかについて、漢方的診断法を含み、臨床例を交え解説いたします。

 

午前9時-11時 オンラインセミナー
顎関節症シリーズ:治すための顎関節症入門-理論・診断編-
講師:島田淳 120分

午前11時-午後1時 会場にて
症例を交えた診察・検査、病態診断、治療計画立案の実際
(チェアーサイドで行う触診と顎関節症病態診断、漢方的診察)
講師:島田淳 120分

 

講師:島田淳 

神奈川歯科大学臨床教授 日本顎関節学会専門医・指導医・理事 口腔顔面痛専門医・指導医・評議員 日本補綴学会専門医・指導医 医療法人社団グリーンデンタルクリニック理事長

お問い合わせ・申し込み JAOS事務局→ https://npo-jaos.org/seminar/jaos0411/

NPO法人 日本・アジア口腔保健支援機構(JAOS)とは

 → https://npo-jaos.org/about-us/

NPO法人 研修会/セミナーの案内 → https://npo-jaos.org/seminar/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顎関節症スプリント療法ハンドブック

顎関節症スプリント療法ハンドブック

  • 発売日: 2016/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

日本顎関節学会からの依頼で顎関節症の運動療法についての論文を顎関節学会誌に寄稿しました。

 顎関節症は基本的に腰や肩、膝などと同じ運動器の疾患です。ですので腰痛や肩こり、膝関節痛と同じように運動療法が有効であるというのが世界的な考え方です。ただ顎関節は頭部における唯一の滑膜性関節であり,左右の下顎頭が共同で動き,回転と滑走運動が可能な多軸関節であり、また,歯列が運動を誘導し,停止させることから,顎関節の個々の構成要素と,上下の歯列および歯の咬合接触状態は極めて密接な関係があるなど,他の関節にない特徴を有しています。そして開閉口時の顎の動きを決定しているのは,下顎頭を包んでいる関節円板と,関節包であり,関節の中の形態変化により顎の運動も変化します。特に関節円板の転位,変形の状態により開閉口運動は大きな影響を受け、そして顎関節の形態変化は,咬み合わせを変化させることがあります。ですので、顎関節症では腰、肩、膝などの運動療法を参考にしながらも、顎関節症独自の運動療法を確立しなければなりません。

整形外科では、通常、顎関節症を扱っていません。これは顎関節が他の関節と違い、複雑な動きをするとともに、咬み合わせが関係しているためです。ただ逆に言えば咬み合わせを診るためには、顎関節症を知らなければなりません。

今回の論文では、顎関節症の中でも、関節円板の転位が関係し、開口障害や痛み等を起こす顎関節円板障害と変形性顎関節症の運動療法の考え方について、昨年の第33回日本顎関節学会のシンポジウム1「顎関節円板障害、変形性顎関節症の運動療法に対する運動療法」での講演をもとにまとめました。これまでも顎関節症の運動療法についての研究はありましたが、おそらくこのような形で顎関節症の運動療法の考え方が論文になったのは初めてと思います。

顎関節学会雑誌最新号(第32巻3号)に掲載されていますが、最新号は会員誌か閲覧できませんので、HPにPDFを載せておきますので、参考にしていただければ幸いです。

質問などありましたら、お問い合わせからお願いいたします。

 

 

 

 

 

上下の歯を合わせない!?

 1日24時間で、上下の歯が接触しているのは、大体20分程度と言われています。これは口を開ける筋肉と閉じる筋肉があるので、上下の歯が接触していると言うことは、口を閉じる筋肉がずっと緊張して、顎を持ち上げている事になります。これでは顎をが疲れてしまいますよね。実際の調査した時に、上下の歯が接触しているかどうか調べるのは難しいので、筋肉の緊張を計測しているのですが、1960年代に、世界的に同じような研究が行われ、大体、どの調査も20分程度でした。そこで、長く時間上下の歯を合わせるのは悪習癖であると言う考え方が出てきました。それがTCH(tooth contacting habit),上下歯列接触癖と言います。今、顎関節症について調べると、あるいは歯科医院へ行って、顎が痛い、口が開かないと言うと、上下の歯を合わせないと言う話が出てきます。この事を知り、歯を離す事を気をつけるだけで、顎の痛みが取れたり、口が開くようになる人は多いと思います。でも、その一方で、そんな事言ったって、そんなに簡単にできない。気をつけてるけど良くならないと言う人も少なくないようです。これを読まれている「あなた」も頷いるのではないですか?そう、私のところに、顎の調子が良くならないと相談に来られる人は、そんな人が多いのです。
 筋肉の緊張が慢性化している人は、単純に歯を離すだけでは良くなりません。筋肉は負担を軽くするだけでは、緊張は取れないのです。では、どうしたら良いのでしょうか?マッサージ?それも一つですね。筋肉は緊張すると血流が悪くなり硬くなります。温めたり、マッサージも効果はありますが、緊張している筋肉に一番必要なのは、伸ばす事。ストレッチです。顎は、肩や膝の関節と違い、大きく口を開けると、顎の骨は、顎の関節の中から前に出ます。ですから、口を開ける筋肉のストレッチは、顎の骨が前に出るように口を開けなければなりません。具体的には、下の歯が上の歯より前に出るように動かして、その位置から大きく開けます。どうでしょう?少し顎が伸びた感じになりませんか?通常に生活しているなかでは、ここまで顎を動かす事はありません。顎が伸びるまで動かさないと、次第に筋肉も関節も硬くなってきます。そうして、顎が動きづらくなり、くいしばりやすくなり、筋肉や、関節が緊張すると言う悪循環を作っていきます。ですから、上下の歯を合わせないと言う呪文に捉われず、そんな事は気にしないで、顎のストレッチをやりましょう。気がついた時に何回もやると良いのですが、少なくとも、お風呂に入って、筋肉や関節が温まり動きやすくなった時にやると効果的です。是非、試してみてください!

新型コロナと顎関節症

 緊急事態宣言後、ここに来て感染者が増大し不安な日々を送られている方が多いと思います。私の診療所でも、感染対策をより徹底し対応しています。
 現在の状況では、まだまだマスクは必要ですね。そんな中で、マスク着用と顎関節症の関係について考えてみました。
 顎関節症の原因の一つに、上下の歯を合わせる時間が長い事が挙げられています。1日24時間の中で、上下の歯が合わさっている時間をご存知ですか?
 最近では、知ってる人がだいぶ増えましたが、平均すると20分程度なんです。そんな事ないよ。私はいつも接触していると言う方もたまにいらっしゃ居ますが、これは、1960年代に世界的に同じような研究がなされ、どの国でも、だいたい20分ぐらいでした。
 口を開け閉めするのに、口を開ける筋肉と口を閉じる筋肉があるのですが、上下の歯を合わせると言う事は、口を閉じる筋肉が、ずっと顎を持ち上げている事になるので、筋肉は疲れてしまうし、歯も刺激を受けすぎるので、知覚過敏などになりやすいと言われています。当然、個人差はあるので、上下の歯が合わさっている時間が長くても、何も症状は出ない人はいますが、そのような人でも、長い間に筋肉や歯に疲れが溜まってしまい、何かのきっかけで顎関節症や知覚過敏が出る事があり、一度症状が出てしまうと、そのような下地があるので治りづらいようです。
 そうならないためには、普段から、上下の歯が合わさらないようにしておく事なのですが、今回の新型コロナ騒ぎで、マスクを着用する時間が増えて、顎が固定されるようになり、上下の歯が合わさっている時間が長くなる事で、顎関節症の患者さんが増えているようです。マスクをしていても、上下の歯が合わさらない、顎に力が入らないよう気をつける事が大切です。
 ただ、実際は上下の歯を合わせないようにしてるのは難しいですよね。歯科医師に、歯を合わせないように指導されたけど、それができれば苦労しないという方がいらっしゃいました。確かにそれが出来て、症状が改善する人は軽症ですので、まずは気をつけてみてください。

 それが出来ない方には、そんな時はどうすれば良いか、次回、お教えしますね。