顎関節症専門医のつぶやき(グリデン日記)

歯科医院(通称グリデン)からの顎関節症についての情報です。

これで顎関節症がわかる!18

②寝る姿勢と舌の位置、呼吸法
 毎日のことですから寝る姿勢や枕の高さも顎関節症と関係していると言われています。一番良くないのは、うつぶせ寝です。仰向けで寝るのが顎にとっては一番負担が掛からないのですが、数年前仰向けに寝ることで、舌根沈下により気道がふさがれ、いびき、睡眠時無呼吸症候群、酸素不足による脳卒中などの弊害が生じるということが話題になりました。確かにうつ伏せや横を向いて寝ると舌は後ろに下がらないために、これらの症状は改善されることがあるようです。また、腰が悪い等、仰向けで寝られない場合もあると思います。ただ、うつ伏せや、横を向いて寝ることで顎が常に押し付けられることで負担が掛かってしまう。実際、顎関節症の患者さんに寝る姿勢を聞くと、症状のある方を下にして寝ているケースが見られます。また枕が高いと噛みしめやすくなるので良くないようです。
  最近、呼吸法について取り上げられることが多いようですが、口呼吸の弊害として口の中が乾き免疫力が落ちると言われています。口呼吸だと口を開いていることが多いため、舌の筋肉や口唇の回りの筋肉が衰えることで舌が後ろに下がり、気道がふさがれ、いびきや睡眠が浅くなることなど指摘されています。睡眠が浅くなると歯ぎしりも強くなる可能性もありそうですね。
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